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2004.07.11

トリフィドとりの日

 吾妻ひでお~! (^_^;)

 毎年、この季節になると、あっちこっちにタチアオイ(立ち葵)がひょんひょんと伸びてくる。アジサイ(紫陽花)が梅雨時の花の代名詞みたいだが、私には、タチアオイのほうが梅雨のじめじめ感、うっとうしさをより体現しているように思えてならない。

 それに、なんというか、1日か2日であっという間に150cmくらいまで伸びて、その後はどうかすると1カ月くらい咲きつづけるでしょう? 梅雨のぐずぐずと曇った空の下で、数日前まではたしかになかったはずのタチアオイが、なにごともなかったように、ひょんと咲いている……というか「生じて」いるのを見ると、どうしても「ここまで歩いてきたにちがいない」と思い、いつもトリフィドを連想してしまうのである。

 トリフィドというのはトリフィド星雲じゃない。ジョン・ウィンダムの小説『トリフィドの日』に出てくる食人植物。小説は適当なリンクが見つからなかったが、早川の銀背で発行されたあと、「世界SF全集」に掲載された、『呪われた村』とならぶウィンダムの傑作。

 もうひとつ、この作品は60年代に映画化されていて、邦題は『人類SOS!』。イギリス映画で、当時のイギリスのSF・スリラー系映画の大半がそうであるように、ハマープロじゃないんだけど、それらしいテイストの漂う大傑作スリラー(当時はまだホラーというジャンルは定着していなかった)だ。私にとっては(たぶん、吾妻さんにとっても)この映画のトリフィドがいちばんトリフィドらしいトリフィドである。

 この映画に関しては、いろいろいまも脳裏によみがえるシーンがいっぱいあるのだが、冒頭で植物園の守衛が夕食用にと、ポット型の入れ物からずるずるスパゲティを出して、それを食うという描写があり、「ヨーロッパじゃ、あーいう"弁当箱"でスパゲティを保温して食うのか」と、子供心に猛烈な印象をうけたのを、おぼえていたりする。ま、閑話休題。

 トリフィドはほかにジュヴナイルでも読んでいて、子供のころから鮮烈かつ印象的な作品のひとつになっているのだが、トリフィドといえばもうひとつ。吾妻さんの最高傑作『気まぐれ天使』に出てきたトリフィドトリ! そして、トリフィドトリトリ! このギャグも同時に思いだしてしまうのですね。(^_^;) やっぱり吾妻さんは天才だよな~と、しみじみ。

 というわけで、毎年この季節、タチアオイを見るたびに、そのトリフィドを思いだすのだが、今年はから梅雨のせいか、タチアオイたち、どうも元気がない。タチアオイならトリフィドに対抗してタチアオイたち、タチアオイたちたち、タチアオイたちたちたち……というふうに増殖したあげく、いつか地球を征服できそうな気がしているのだが(どうも、このギャグがいいたかったらしい>自分(^_^; )、から梅雨ごときに負けてどうする、タチアオイ。がんばれ、タチアオイ!

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コメント

 いらっしゃいまし、こいでさん。(^^)

 このトサカみたいにはりつくというのは、だれかから聞いた記憶があります。とーこちゃんかな、たぶん。さすがは同郷。(^^)

 先週、近所のどう見ても空き地の雑草という感じで生えているタチアオイの根もとのほうに、明らかに人が葉っぱを切って手入れしたあとを発見しました。雑草みたいでも、だれかが世話していたりするんですね~。

投稿: よが | 2004.07.13 07:57

よがお兄さま。義妹だけで私の正体はおわかりかと思いますが(笑)楽しみに読んでます。タチアオイは子供の頃「コケコッコの花」と呼んでました。あの花びらの厚みのあるほう(ガクにくっついている部分)を厚みを半分にするように裂いて、鼻の頭や額に張り付けて遊んでました。鶏のトサカみたいになるんです。結構、粘着力があるんですよね。こどもに教えてやりたいんだけど、この近所ではよその家の庭に生えてるんで、勝手にとれないしなあ。

投稿: 義妹のこいで | 2004.07.13 06:51

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