バージェス・モンスター
見つけた「くりくり」のサイト、じっくり読んでしまった。とくに奥さんの文章がいい。そうか~、あのドーベルマンはハヤテっていう名前だったのか。犬に歴史あり。もちろんだ。生きてるんだから。
というわけで、生物の話。正確には、古生物。
きのうとおととい、ヒストリー・チャンネルで昔のNHKスペシャル『生命 40億年はるかな旅』の#1~#4を見た。もともと好きなシリーズで、本放送も見たのだが、ビデオにはとらなかったので、今回が10年ぶり2度めの再見。なかでも、いちばんの目あては、#2のバージェス・モンスターだ。
パージェス・モンスターは正確には「パージェス動物群」 Burgess shale fauna または「パージェス頁岩(けつがん)動物群」という。基本的な解説はこちらから。要するに、20世紀初頭、カナダのバージェス頁岩層から発見された化石群からその存在が明らかになった、カンブリア紀の生物だ。または、生命爆発で生まれた「進化の壮大な試行錯誤の結果」といってもいい。現在はカナダだけでなく北米全土、シベリア、中国、スペイン、ポルトガルなどでも同年代の化石が発見されているという。
具体的には、こんな生物たちだ。
イラストはいずれも雑誌『ニュートン』(ニュートンプレス)の1991年4月号より。
また、「生き物たちのアトリエ」の展示室(こことここ)、Prehistric WorldのBurgess shale fauna のページなどでもイラストや動画が見られる。
なにがすごいって、この生物群は現存する生物とはまったく違う進化形態をたどったという点。つまり、現在の地球生物から見ると、まったくの異生物なのだ。
人類はいままで、まったくの異生物というものには遭遇していない。現存の地球生物は、おおざっぱかつ誤解を恐れぬいい方をすると「仲間」だ。ウィルスなんかを仲間というのはおかしいかもしれないし、バクテリオファージにいたっては、私も異生物にちがいないと思うが、とにかく目に見える大きさの生物は仲間といっていい。
ところが、地球には5億年以上前に、まったくの異生物が存在していた……その証拠がバージェス・モンスターの化石というわけ。しかも、この生物群は「進化しそこなった」ときている。進化は一定でも、必然でもなく、試行錯誤のくりかえしなのだと、証明しちゃっている存在なのである。
これだけでも、充分に興奮する存在だといっていいのに、その復元図や模型がまた奇妙にかわいかったりする。(^_^;) 「進化しそこない」でも、ある意味で完成された生物なら、それなりの美しさを持つという……これも進化の微妙さの証明になるかもしれない。
とにかく、化石生物ではいちばん魅力的な連中がバージェス・モンスターといっていいと思う。すくなくとも、日本では恐竜よりファンが多いかもしれない。その火つけ役になったのが、このNHKスペシャルだったと思う。
この番組がすぐれていたのは、バージェス・モンスターのなかでもいちばん人気が高いアノマロカリスのロボットをつくっちゃって、実際に泳がせた点にある。これを見て、バージェス・モンスターのファンになった人はかなりいると思われる。たとえば、この人みたいに。(^^;;;
で、久しぶりに見たバージェス・モンスターたちは、やっぱりユニークだったなあ。もし、アノマロカリスと遊びたいと思われたら、こくら日記さんのこちらをどうぞ。なんと、手のりアノマロカリスなのだそうだ。
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