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2005.08.26

地球の中心へ

 最近、いちばん注目しているメカは、飛行船ZNTでもなく、スケールドコンポジッツのSS2+WK2でもない。 国産の船。 ただし空母なみの巨船だ。

 船の名前は深部探査船「ちきゅう」という。  「独立行政法人海洋開発研究機構」(JAMSTEC)という機関の下部組織、「地球深部探査センター」(CDEX)ぜいぜい、長いぜ、名前。 というところが運営する採掘船である。

 船の説明はここから。

 役所系のサイトだから、わかりにくい説明ばっかりならんでるんで、「ちきゅう」の任務をひと言で説明すると……海底を超えてプレート層、マントルまで掘りぬき、そこの土を持ち帰るための船である。

 土を持ち帰ると、どうなるか?

 土は地層をなしているわけで、その地層……つまり各地質時代に生きた生物の痕跡がわかる。

 地震のおもな発生源であるプレートの、組成や構造がわかる。 そこから、地震予知に飛躍的な進歩がもたらされるかもしれない。

 人類がマントルまで到達するのは、それだけで史上初の快挙なんだけど、 そこから持ち帰った試料は、地球の内部と表層との物質交換など、いわゆる「地球システムの変動」についての新しい知見をもたらすはず。 また、地球の内部構造についても以下同。

 で、こうしたことを包括する、新しい地球システム変動論が確立するかもしれない。

 つまり、土を持ち帰ることで、画期的な科学成果が得られる可能性が高いのだ。

 もちろん、実用面というか、経済的にも大きな貢献をする可能性が高い。

 キーワードはメタンハイドレート。 こいつの採掘システムを確立できれば、日本は世界一のエネルギー大国になる。 いやほんと。

 政府がこれだけ財政的な借金を抱えながら、平然としているのは、ただ無策なんじゃなくて、メタンハイドレートの実用化が間近だと見こしてるんじゃないかと、そう思ってるくらいで。

 もしかすると、その鍵を握るのが、「ちきゅう」ってことになるかもし
れないわけ。 いやほんと。 ある意味、そのための深部掘削技術の開発なんだから。

 この「ちきゅう」、 5年くらいかけて、長崎で建造 ・艤装されていたのが、先月末CDEXにひきわたされて、現在は習熟訓練中。 来月、横須賀ではじめて一般公開される予定になっている。

 この船、ぜったいに注目だからね。(^^)

 なお、タイトルの「地球の中心へ」は、比喩というより、あの作品へのオマージュです。 当然。

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