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2006.01.15

マックス総括

 まだのこってるけど、総括しちゃっていいや。

 私の結論としては、約40話のうち10話前後、「わりといいかな」っていうレベル以上の作品があった(今後も2~3本増えると想定)ので、破綻したシリーズとしては、まあよかったかなと。 そーいう評価で。

 1クールめは前作打ち切りの影響で、準備不足だったのか、基本コンセプトに説得力がなく、そのせいで脚本も場あたり的、 演出は甘すぎという、惨憺たるものになってしまった。心にのこったのは、10話の脚本と、9話のナツノメリュウの造型、その飛行シーンくらい。

 あと、例外的にレッドキングの演技はよかった。 旧作との対比ということで。

 2クールめ。 ここはクリエイターが好きにつくっていいという流れ。そのせいか、三池2作品、太田3作品(1本は個人的には瑕疵がのこったが)、佐藤シャマー星人と、 ここだけで6本の傑作、佳作が断続的に生まれた。 私はボイコットしているが、実相寺のやつも、 好きな人には評価されたんだろう。 さらには、19話も、古典SFのネタを使いながら、うまくまとまった話だと思う。

 要するに、クリエイター個人の才能が、いろいろなかたちで映像化されていた。

 ただ、そのなかで、対怪獣チームであるDASHの存在は希薄になるばかり。というより、なんていうかな、描き方として、こえてはいけない一線をこえてしまった気がする。つまり、キャラを破壊しすぎたのだ。

 ウルトラシリーズは基本的に、この対怪獣チームが主役である。 ウルトラマンはある意味、デウスエクスマキナでしかないわけで。もうひとつ。小説でもドラマでも、人間が描けなければ、どうしようもない。これは鉄則。

 その部分を壊しちゃったのが、マックス最大の誤算だったのではないか。

 もしかすると、制作サイドでは、キャラを壊しても、役者の演技しだいでいつでも修正がきくと、そう思っていたのかもしれない。 初代には、たしかにそういう側面があったわけで。でも、新人にそれを期待するのが無理。 しかも、演技指導がおかしいし。

 ここで、15話冒頭のミズキ隊員の演技を、どうしても思いだす。

 うまかったんだ。 抜群に。 三池監督がちゃんと指導したんだろう。

 対して、「クリスマスのエリー」をだいなしにしたのも、同じミズキ隊員の演技だった。

 ま、これがマックスだったんだよなあ。

 そして、第3クール。 一線をこえてしまったDASHには、もう期待できないと考えたのか、それとも既定方針だったのか、マックスはまた大きく舵を切った。 なんと、大きなお友だち迎合路線、懐古路線だ。

 でも、他社の特撮ドラマで活躍した人や、昔の名前を出してきても、中味で勝負できないんじゃ、かえって後味が悪くなるだけ。 大きなお友だちはうるさいしね。

 ピット星人がよかったのは、セブンのエピソードからはなれて、独自の物語をつくったから。 結局は物語しだいということで。

 なのに、こういう小手先の変更しかできないというのでは、今後もあんまり期待できそうにない。 そろそろ収束しないとならないし。

 そりゃ、これからも観賞にたえる作品は、何本か出てくると思う。冒頭でいったように、3本くらいはあるはずだ。 つか、あってほしい。 だけど、 ここから盛り返して、それなりに雄大なエンディングを迎えられるかというと、それは無理というもの。

 それで、じゃあもう総括しちゃえと思ったわけです。

(つづく)

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