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2006.03.16

ムーンプール!

 きのうはJAXAの話題だったので、きょうはJAMSTECの話。 以前にも紹介した、地球深部探査船ちきゅうを運用するところね。

A08

 ちきゅうというのは、要するに海底を掘削する船で、こういうかたちをしている。石油採掘船なんかと、基本構造は変わらない(たぶん)。

 その用途とか意義とかは、こっちの記事を参照してもらうとして、掘削船だから船体の中央部、この巨大なデリック(櫓みたいなやつ)の下には、穴が開いている。 そこから、ボーリングの機材を昇降させるわけ。

A18

 こんな感じね。 この穴はデッキから見ると、まあプールみたいに見えるのですよ。

 それで、このプールだけど、なんとムーンプールと呼ぶんだそうで!

 私も去年はじめて知ったんだけど、なかなか優雅な名前じゃありませんか。ただし、これはちきゅうだけのオリジナルじゃなくて、採掘船のプールはすべてムーンプールと呼ぶとのこと。水面に月がうつったのかな? デリックがあるから、うつらないと思うけど。

 というと、元ネタはやっぱりこれでしょう。

moonpool
『ムーン ・プール』A ・メリット著 川口正吉訳
ハヤカワSFシリーズ

 いま絶版なんだってね。 1910年代冒険小説の最高傑作なのに。

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コメント

なるほど。荒俣さんは無理としても、鏡さんという選択肢は、いまもあるわけですね。『イシュタル』も出てるんですか。知らなかった。

『金属』はともかくとして、『ムーン・プール』はやっぱり傑作だと思うんで、改訳でもリライトでもいいから、ちゃんとしたかたちで、のこしてもらいたいですね。

投稿: よが | 2006.03.21 09:23

『ムーン・プール』原1919。訳1970、ハヤカワSFシリーズ(HSF)のみ。

『イシュタルの船』原1924。訳1968、HSF。
         荒俣宏(=団精二)改訳1982、ハヤカワ文庫FT(HFT)。

『蜃気楼の戦士』原雑誌掲載1932(改稿単行本1952)。
        鏡明改訳1970、ハヤカワ文庫SF
『蜃気楼の怪物』児童版。鏡明訳1974。

『魔女を焼き殺せ』原1932。訳1968、徳間書店。
『恐るべき魔女』児童版。団精二改訳1972、朝日ソノラマ

『黄金郷の蛇母神』原1937。団精二訳1971、ハヤカワ文庫SF。

『金属モンスター』原1946。訳1969、ハヤカワSFシリーズのみ。

 というわけで、ハヤカワSFシリーズ時代のメリットの翻訳には問題があり、文庫収録の際には、鏡さんか荒俣さんがのきなみ改訳してるのですね。
 で、荒俣さんが『帝都物語』で忙しくならなければ、ほぼ確実に、『金属モンスター』の改訳もハヤカワ文庫で出てたはずなのです。
 もっとも、わたしの言語能力で原書をチェックした限りでは、『金属モンスター』は原文も薀蓄ならびに晦渋が過剰の、きわめて読みにくい文体ではあるのですが。

 あっ、『魔女』の最初の翻訳は、訳者がヴェテランの山下愉一さんなんで、おそらくは、さしたる問題はなかったと思います。

投稿: Che | 2006.03.21 02:54

私が発起人になって? やだ(爆)。

人の尻馬に乗るなら、参加しますけど。それもぜひ嶋田先生に。(^^)

投稿: よが | 2006.03.20 16:42

『金属』は読んでないんですよ。そういう難解な作品なら、ぜひ嶋田先生にまわしてみたい(爆)。

今回、『ムーン・プール』もすこし読みなおしたんですが、やっぱりこのままの文体で復刊させるには、少々難がありますね。版権は切れてるわけだから、大胆なリライトかなんかやって、また世に出したい作品ではありますが。

あとは『サーペントマザー』ですか。『イシュタル』はいらないでしょう。『亜空間要塞』では、『イシュタル』もほめてましたけど。

投稿: よが | 2006.03.20 16:35

JAMSTECは、内部に熱心なSF研があって、実験施設やしんかい、ちきゅうも、人数まとめれば見学できるよ。
 知らなくて参加できなかったのだが、去年は開田ゆうじさんなどの特撮グループもしんかいのほうかな実験プールのほうかな見学してるし、一昨年にはSF作家クラブの有志が停泊先の九州だかにしんかいを訪ねてる。
 去年はそれに、宮武なんかを選考委員に、巨大実験プールを舞台に自作潜水艇、潜水艦モデルコンテストを、「青の6号」がらみでやってるよ。
 SF翻訳がらみで声かけてツアーとかしてみない?
 もしやるならわたしものるよ。

投稿: Che | 2006.03.20 16:03

 『ムーン・プール』は、ジャンルSF確立以前の「秘境ファンタシー」の最高傑作。
 山田正紀の『崑崙遊撃隊』は、これとか『黄金郷の蛇母神』とかへのオマージュね。
 で、同じメリットの『金属モンスター』は、ジャンルSF確立以前の「科学ロマンス」(「科学ローマンス」の表記は野田さんね)の最高傑作。
 翻訳の質とかの問題があって、文庫にもなってないけど、ほんでもって、どうにもこうにもの古臭い薀蓄美文のかたまりである原文にも問題はあるのだけど、誰かなんとか翻訳だしとくれえ。
 『金属』はつい最近、完全版が出されたらしいが、なんか2倍近くの分量になってるらしくて、ウェブ上でけちょんけちょんにたたかれてた。
 だもんで、こわくて注文してないのだ。

投稿: Che | 2006.03.20 15:56

貸さないよ(爆)。

とかいってる場合じゃないのだ。まみちゃんが大変なことになっているのだ!

投稿: よが | 2006.03.16 16:02

ムーンプール!
おおっ、半村良さんの「亜空間要塞」を読んだ時、読みたい、と思ったんだよね!
これかー。

投稿: ほそ@獏団 | 2006.03.16 15:52

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