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2006.06.17

セイザーX、the Climax 2

 今回、ストーリーを追って書いてますんで、読むとぜんぶわかっちゃいます。

「みんな違って、みんないい」

 見てるうちに、金子みすヾのこの詩を思いだしちゃったよ。 いや、これは座右の銘にしてる言葉だから、クライマックス2週めはこの言葉につきると思ったってことで。

 金子みすヾについては、こちらから。 この詩は第5章で説明。

 さて冒頭。 ブレはドリルアングラーで戦いながら、 「いい船をのこしてくれたな、ジャッカル」と、死んだ友を思いだす。よかったなジャッカル。ブレの心にのこって。

 それに対して、バレーダ。(^^;;;

 ある意味、 偉大なるガレイドさまと同じだけどね。 先週、ようやくやる気出してきたところだったのに~。 もしかして、スタッフにも棒が嫌われていたのか(違)。 ジャッカルとグロ姐さんは、ある意味、かなりしあわせだったらしい。(^^;;;

 恐獣ダークゲランはアド、ケイン、ブレの共同作戦で、一度は爆発したものの、ネオデスカルが転送機を使って一体化をはたし、超巨大化してよみがえった。

 ライオン1はネオデスカルが持ち去ったため、とりもどすには、転送機であとを追うほかない……そう決意する拓人。

 当然、アドやケインはとめようとする。 もどれる可能性は、ほとんどないから。だけど、ぜったい死ぬとはかぎらないと、拓人の決意はかたい。

 そこでブレが、「よし、行ってこい、拓人!」ヽ( ´-`)ノ

 でも、つづいて、「そして、そのまま帰ってくるんだ」(*´Д`)

 つながってるね。拓人とブレ。

「(悲痛な覚悟は)冗談だよ、ブレアード。おまえに会えたこと、感謝してるぜ!」

 拓人はそういいのこして、転送機を作動させた。

 一方、 ドリルアングラーでは、ブレが泣きじゃくっている。 見かねたサイクリが、「ブレアード、泣いているのか?」と、硬そうな布みたいなものを渡そうとするが、ブレはそれにも気がつかないで、

「俺が泣くわけがねえ! 俺もおまえに会えたことを、感謝してるぜ、拓人!」

(*´Д`)

 こういう感じでね、思いっきりシリアスですよ、今回は。さて、ダークゲランの体内で実体化した拓人の前にあらわれたのは、 闇のライオだった。 ネオデスカルはすでに実体を失っているため、拓人には「闇の自分自身」に見えるとのこと。

 そのネオデスカルあらためダークライオが、拓人にたずねる。「おまえはなにがやりたいのか?」。

拓「コスモカプセルを消滅させて、未来を変える」
ダ「だったら、目的は私といっしょだ」

 そうなのだ。 現象面は。 でも、決定的に違う点がひとつ。

ダ「地球が闇につつまれれば、コスモカプセルの効力は消える。 当然、未来も変わるだろう」
拓「でも、それじゃ未来は闇のまんまだろう? 」
ダ「すべてが闇でひとつになるのだ。 過去からつづいていた、コスモカプセルをめぐる戦いに、終止符がうたれ、すべてがひとつになるのだ」

 闇による支配か、光による支配か。ゾロアスターの昔からの、永遠の争闘です。

そのころ、「外」 ではアドルイーグルにつづいてマグナビートも闇に侵食され、戦線から脱落した。のこるはドリルアングラーと、拓人のいないグレートライオだけ。

 ブレはケインの、「ぼくはやるときはやるんだ」にあわせて、「俺もやるときはやるぜい」と、 ノリノリだったが、 この絶対的劣勢を見て、ついに悲壮な決意をかためる。

ブ「よし、俺は恐獣の体内にはいって、みずから爆発する」
ア「ブレアード!」
サ「そんなことしたら、痛くて死んじゃうぞ」
ブ「いいから! 俺たちが消えれば、すべてがまるくおさまるんだ。それなのに、拓人は俺を捕まえても、なにもしなかった。それに報いるために、俺たちがみずから消えるんだ」

(*´Д`)

 もう、刺激強すぎですよ、ブレちゃん。でも、セイザー隊が自決を許すはずがない。すかさず、れみーが介入。

「やめて!これ以上の悲しみはもうたくさんよ!恐獣のなかにはたっくんがいるのよ。 たっくんが戦ってるの。 たっくんを信じて」

(*´Д`)

 このへんの、ラグナロク(神々の黄昏のほう)を連想させる音楽、矢野さんらしいね。 音楽も神がかり。

 ふたたび「体内」の拓人たち。

「すべてがひとつに?」
「そうだ。すべてがひとつになれば、争いも消えるのだ。 戦いのない世の中になる。それこそが、古代から人類が夢みていた、理想の世界なのだ」
「それはすべて、おまえになるってことだろ。おまえにしたがわないものは、すべて排除されるってことだ。すべてをひとつにしちゃいけないんだ。
 俺はこの戦いに参加してから、いろんな人に会ってきた。未来の宇宙からやってきたやつらと、考え方があうわけがない。最初は衝突もした。でも、そんなやつらとも、心をかよいあわせることができるんだ。違った価値観のままでも、心をあわせることができるんだよ。 敵だったやつでさえ、いまでは俺たちの仲間なんだ。
 みんなそれぞれ違うから、対立もするし喧嘩ももする。でも、だからこそ、わかりあえたときがうれしいんだ。なによりも、うれしいんだよ。世の中で、 こんなにもうれしいことが、ほかにないほどにな。 俺はこの戦いで、それを学んだんだ」
「違う人々がいるから、 世界から戦いがなくならないのだ。すべてがひとつになれば、争いも消える!」
「違う。 それは違う!そんなつまらない未来を、俺はつくりたくない。アドやケインや、れみーやシャーク隊長や、 ブレアードまでいる世界のほうを、俺は望む。たとえときに喧嘩したとしてもな!」
「やはり、おまえには消えてもらうしかないようだな」

 長いセリフだけど、これが市野監督のいっていた、 アメリカと非アメリカなるものとの対立を、彷彿させるってやつね。でも、これが戦いの本質なんだよね。 最後のセリフは、いかにもアメリカですが。(w

「戦い」を描く創作の9割は、善悪、陰陽、光と闇、法と無秩序といったものの対立が、根底にあるわけで。

 もちろん、いろんな解釈があっていいし、だからこそ「みんな違って、みんないい」と、思ったわけですが。

 いずれにしても、このテーマを真っ正面からあつかったんだから、さすがセイザー。 最後まで、どこまでもまっすぐだったよ。子供にも、このメッセージはきっと伝わるはず。それも、きっと原体験として。 この真摯な制作姿勢には、頭が下がります。

 また「外」。 ドリルアングラーも小破らしいが動かなくなったが、アドの分析だと、体内と外から同時に攻撃すれば、ダークゲランを撃破できるらしい。でも、それをだれかが、体内の拓人に知らせないとならない。

 さいわい、アドルイーグルのコアブレイバーは、闇の侵食をうけていないらしい。そうと知った副長たちが、コアブレイバー回収に立ちあがる。

(*´Д`)

 副長たちにも、最後の見せ場を用意してたよ、市野監督。 すごいすごい。

 バトルスーツを脱いで、イーグルにもぐりこんだものの、闇にじゃまされて、進めなくなったアインツバイン。 でも、その前に颯爽とあらわれたパトラさん!

「じゃ~ん、助っ人参上」

 侵入はお手のものなのだ。そして、

パ「さ、ゴルド!」
ゴ「OK、奥さん」

 おお、ゴルドさんも見せ場たっぷり。 さらに、アインツバインが通過すると、

パ「役にたったね。あたしたち」
ゴ「バトラのおかげですよ」

 正直いって、パトラさんとバレーダ、待遇に差がありすぎ。 ああ、スタッフさん、そんなに棒が以下同。 いえ決してそういうわけではないようで。(^^;;;

 コアブレイバーの準備がととのい、乗ろうとするアド、ケインに、 ブレがすかさず、「俺も行かせてもらうぜ」。

 シャークも行こうとしたが、 そこに春子さんたちといっしょにやってきたじっちゃんが、それをとめる。

「未来をつくっていく者たちにまかせるんだ、シャーク」

 うは~。 コアブレイバーに向かう3人は、こんどは西部劇調の音楽に乗って、『コナン・ザ・バーバリアン』の世界。 またしても矢野さんいいね!

 さらにさらに、シメはなんと宗二郎さんが、「たのんだぞ、未来を!」

 ブレはそれが聞こえたかどうか、「待ってろ拓人、待ってろ拓人」と、うれしそうに歌ってましたが。(^^)

 そして、拓人は人知れず戦う。

「おまえがいうような未来なんかに、ぜったいさせない。 未来は俺たちがつくるんだ!」

 次回、感動の最終回!

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コメント

無謀戦士さん。

これは私のオリジナルではないし、引用しても問題ありません。むしろ、もともと金子みすゞの有名な詩の一節なので、そのオリジナル・クレジットを入れたほうがよかったかも。市野さんも、林さんも、この詩のことは当然知ったうえで、ああいうセリフにしたはずですけど。

不二乃さんとのやりとりは、セイザー隊の人たちのブログを、市野さんも読んでいるらしいという話を、数日前からしていて、その流れの一環です。

というわけで、無謀戦士さんも、このさいブログつくれば?(^^)

投稿: よが | 2006.06.18 18:42

勝手に引用してすいませんっす!
一番すんなりセイザー37話に似合う言葉だと思い使ってしまいました。<(_ _)>
セイザーは本当に奥深く面白い作品になりました。最終回も期待を裏切らないと確信しています。
伝説の完成をセイザーファンで見届けましょう!!

投稿: 無謀戦士 | 2006.06.18 17:14

クウガのラス前も、オダギリくんが「死ににいく」っぽい雰囲気が壮絶でしたね~。予算切れかとも思いましたけど。(^_^;) あれはやっぱり、オダギリジョーだからできた演技だと思ってます。

なんちゃって、アギトの賀集くんのラストも、らしくて好きですけど。(^^ゞ

店主殿も視聴者のコメントにいちいち答えてて、いい人ですね。私、読者の人に答えられませんもん。本が出るころには、細部忘れてて。(^^;;;ぉぃ

投稿: よが | 2006.06.18 10:06

泣きそうになりましたよ。心臓鷲掴みです。
次週は本当にハンカチ&ティッシュを用意してTV前に集合ですよ。
こんなにも心臓鷲掴みで次週を待った作品はクウガ以来です。

ブレ兄とたっくんは、価値観も人種も超えて理解しあった善き前例として次代に語り継がれることでしょう。彼らが理解しあっとことが未来のルートを帰る大きなポイントとなったわけですし。

余談ですが店主殿の板にこちらの言葉が引用されてましたよ。あ、もちろん出典を明かしてあったので店主殿もこちらを見ることは必至かと。

投稿: 不二乃 | 2006.06.17 20:00

なんか、このセリフは文字にしてのこしたほうがいいなと思いまして。(^^)
このままいくと、1年後くらいには、「セイザーは名作」っていう評価がさだまると思うので、なぜすごいのか、その一端を文字にしとこうかなという感じで。だから、あえてそのままにしました。

バレーダは前回、今回と、はりきってただけに、残念でした。きょうの殺陣なんか、かなりよかったと思うんですけど。

> でも、棒掲示板の実況版で「棒読みの罰」というのには、今思い出
> しただけでも笑ってしまいます。

 これ、nationwiseさんのところで、読ませてもらいました。吹きました。(^^)

投稿: よが | 2006.06.17 16:49

よがさんが一言一句書き出すほど、ネオデスカルとたっくんの論戦は良かったですね~。
しかしバレーダさんは一応、店主殿のご好意によりあの死になったようですが、そこに至るまでの愛人としての「尽くし」の場面が少なかったのがジャッカル以上に不憫に見えた理由かと・・・。
もっと軽装で前線に出て行ったら「棒」の一件も丸く治めてくれただろうに・・・(笑。
でも、棒掲示板の実況版で「棒読みの罰」というのには、今思い出しただけでも笑ってしまいます。

投稿: nationwise | 2006.06.17 16:19

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