2006.07.07

325巻『七銀河同盟』

 来週アタマに配本予定の325巻。

Pr325

 えーと、翻訳も私。

 前半は「宇宙のチェス」サイクル最終話。 最後は将棋風にいうと、詰めろがかかってて、一手指すたびに、それが詰めろ逃れの詰めろになるっていう展開。 さっぱりわけわかんない説明ですね。(^_^;)

 後半は「公会議」サイクルが開幕! いきなり正攻法できたよ~。
これはびっくりした。 まさか、敵のボスキャラからはじまるとは。それとも、ボスキャラじゃないのか? あんまり先まで読んでないんで、なんともいえませんが。

 とにかく、この公会議サイクルは、正攻法の侵略がテーマになりそう。 間違ってたらスマソ。

 あと、あとがき短くてすんません。折り=32ページ1折りの、印刷の単位。 これがぴったりなもんで、行数調整しますた。 ふつう、小説では行数調整しないんだけど、あとがきだからいいかなと。 折りがぴったりにおさまると、なんとなく気持ちがいいのです。 もちろん、実務面でも、そののほうがメリット多いし。

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2006.06.22

吾妻ひでお公式サイト

 というものが、存在していた。 去年2月にオープンしてたらしい。検索すれば一発だったのに、気づかなかった。 ぬかった。

 あ、こちらです。

 まあ、吾妻さんの場合、生きてるだけでもうれしい(^^; というか、そういう存在なわけだけど、スケジュールを見ると、いろいろ仕事も忙しいらしくて、なによりです。

 サイトのなかでは、「ひでおのカオス日記」 というのがはじまったところで、これは必見。 しかも、1回更新すると、前のを削除しちゃうらしいので、これを見るだけでも、週1回か、2週に1回は巡回しないとならない。ちなみに、いま掲載されているぶんも、めちゃくちゃシュール。

 しかし、吾妻さんも公式サイトを持つ世の中なんだね~。しみじみ。

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2006.06.11

324巻『ユーロクとの戦い』

 またまた忘れてた。月曜にはスキャナでとりこんでたのに。 旅打ち日記が長びいたからなー。

Pr324

 そーいうわけで、324巻。「宇宙のチェス」サイクルも、いよいよ終了間近まできた。 ろーだんの脳は銀河系にもどれるかどうか、というお話。 翻訳は増田さん、青山さん。

 曜日の関係で、もう書店にならんでるか。 すんません、遅くなりまして。

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2006.05.12

『コラプシウム』読んだ

 まだ読了はしてないけど、週末はセイザーやらなにやらで、アップできないので。(^_^;)

 キャンプの行き帰りとその他で、読みました。なんだ~、おもしろいじゃん。 お笑い系じゃないけど、失笑してしまうというか。 たとえば、流転さんが「嘔吐物がビールになるシーン」 について、コメントしてたけど、そういうところ。

 なんていうか、著者本人がギャグを狙っていないと思われるシーンで、笑っちゃうんだよね。永瀬唯さんも、「あれは狙ってない」と、いってたので、たぶん作者は大まじめなんだろうと思ったしだい。

 ただ、設定はおもしろいし、ガジェットてんこ盛りだし、SFファンにはうけることまちがいなし。

 とはいえ、表紙だけで買った絶対領域萌えには、このおもしろさはわかんないかもね。

 これについては、話すと長くなるんでおいとくとして……

 私は読んでるうちに、『ラルフ124C41+』を思いだした。 ちょいといかれた天才科学者と、ゆかいな仲間たちの物語。 いまとなっては失笑しちゃう、へんなギャグ入り。 ビバ、科学文明!超科学にささえられた、あらえっさっさ世界。(^^)

 なんとなく、そういう感じ、しません? すごくなつかしい物語世界というか。

 この作者、スペオペはめざしてないね。 その点、 「ハードSF+スペオペ」というのは、明らかに間違い。 めざしているのは、SFの原点にあった、ある種の明るさだと思う。 スペオペではなく、ガーンスバックの描いてみせた「アカルイセカイ」。

 なんちゃって。『ラルフ』 もスペオペだって、強引にねじふせちゃう人間がいるのなら、 スペオペでもいいけどね。 分類なんて、どーでもいいわけで。

 ということで、かつて『ラルフ124C41+』 を、おもしろいと感じた人なら、これ読んでへらへら笑えること、うけあいであります。

【追記】
読みなおしてみると、なんかあんまり褒めてないような。(^_^;)

でも、『ラルフ124C41+』を思いだした時点で、これはおもしろい作品に分類されているのですよ。なんたって、現代SFのスタート地点に位置する作品なんだから。

あと、今回は事情があって、編集者としても文章をチェックした (ぢつはこっちがメインだったりして)んだけど、こっちも問題なし。 やっぱり文章うまいや。

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2006.05.10

323巻『永遠とのコンタクト』

 先週アタマにとどいてたのに、すっかり忘れてた。ゴールデンウィークをはさむから、納品までの進行がいつもより早いのでした。 いわゆるひとつのGW進行。

Pr323

 で、もうきょうあたり、店頭にならぶかも。

『永遠とのコンタクト』というタイトル。 これまでにも、いかにもありそうなので、調べてみたら、とりあえずなかった。原タイトルには、完全に同じか、ほぼ同じタイトルが、たしか4組くらいあるのですよ。1000話までに。

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2006.04.19

『宇宙船』のころ

 先日、のぐのぐさんの「私的趣味世界」で『宇宙船Year Book2006』紹介されているのを見て、なつかしさから、つい買っちゃった。

 この記事に書かれているとおり、『宇宙船』は1980年代の特撮関係雑誌を代表する存在だった。 だけど、後発組に押されるかたちで、去年休刊となり、私としては一時代が終わった感じだったんだよね。

 それが年鑑形式で、復活したというしだい。今後もこうやって、名前だけはのこるのかもしれない。 それはそれでうれしい。

 でも、もっとうれしいというか、びっくりしたことがある。 Year Bookの「2005年総論」のトップに、中島紳介さんの名前があったのだ。

「『PUFF』の中島さん」である。『PUFF』というのは、特撮ファンダム黎明期に燦然と光をはなっていたファンジンで、その代表が、たしか中島さんだった(代表はべつの人だったかもしれない)。

『PUFF』が生まれたのは、たしか1975年くらい。 30年前だ。 もうおぼえている人もほとんどいないだろうが、『SFマガジン』のテレポート欄で中島さんが呼びかけて、つくったのが最初のはず。

 私は当時、すでに複数の同人誌に参加していたし、もうSF=人生そのもの、特撮=趣味という色わけをしていたので、参加はしなかったが、77年ごろから『PUFF』は読んでいた。 当時、キャナルにきていたH野さんは、特撮ファンダムでは有名な人で、 この人からまわしてもらっていたはずである。

 そういや、当時のキャナルは特撮ファンの巣窟だったような。 少女マンガも必須だったし、第一世代のコスプレーヤーもいたし。(^^; 思えば、おもしろいメンバーだったね~ >流転氏。

 というわけで、直接お会いしたのは1回だけだったと思うが、中島さんは同世代の、同じファンジン出身ライターなのである。 その中島さんが、いまも『宇宙船』誌上で活躍されている。 そう思うと、なんかうれしい。

 ま、SF界と同じで、後進が育ってないのかもしれないけどね。(^^;

 さて、本棚をひっくりかえしたら、あったあった。

Soukan

『宇宙船』の記念すべき創刊号。そうか、1980年だったのか。まだネタも企画も不足してて、中カラーはアニメ『破裏拳ポリマー』の特集だし、『PUFF』をはじめとする同人誌からの再録記事なんてのもある。

 いま見て、いちばんの圧巻は、当時の特撮ファンダムのおもだった人たちによる座談会だな。 こんなのが載ってるとは。 完全に忘れてた。中島さんのほか、開田裕治さん、竹内義和さんあたり。

 竹内さんと中島さんは、のちに合体して「怪獣倶楽部」をつくったはず。 古い話なんで、記憶がイマイチ曖昧ですけど。

 という記憶が、いっぺんにあふれてきたのでした。 中島さんの名前を見て。(^^)

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2006.04.05

322巻『静かな監視者の惑星』

 来週アタマに配本予定の322巻。 翻訳は飛行船博士の天沼春樹さん。

Pr322

 トリトレーアもカトロン銀河にやってきて、宇宙のチェスサイクルはここから先、いよいよクライマックスを迎える。

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2006.04.03

『コラプシウム』続騰

 先週1週間の検索ワード別アクセス数。

Acc641

 相いかわらず『コラプシウム』人気がつづいている。 パーツ館で、ここまでアクセスが集中したのは、去年のiRAM以来かも。 この人気が本の売り上げにつながるのを期待。

 あとは、3末で事実上引退した長原玲子さん、ZoneAlarmのアップデート、伊藤信夫選手の事故といったところ。タイムリーなネタが多いのが、少々意外。ニュースとか、極力とりあげないようにしてるんだけどなー。

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『コラプシウム』爆発!

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2006.03.27

『コラプシウム』爆発!

 先週23日に紹介した新刊SF『コラプシウム』へのアクセスが、この数日、殺到している。 なんか、久しぶりに大ヒットの予感だぞ。

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 これはきのう1日の検索数。日曜だってのに、ボウケンジャーをさしおいて、ダブルスコア達成だ。さらに、掲載してからのアクセスは、

col03

 これ、3日間のスコアですから。どうやら、原因はやっぱり萌え系特蛍ピンクの表紙カバーにあるらしい。

 こーいうのは、業界一丸となって、盛りあげていかなければ。というわけで、萌え系ツインテールで売ってください >関係者の方々

 とりあえず、訳者本人が、表紙を飾るヴィヴィアンちゃんのプロフィールを書いてくれたので、それを転載すると……

ヴィヴィアン ・レイモン  ソル女王国王立警察捜査局長。長いキャリアを誇るベテラン捜査官。 宇宙船の事故により死亡。 物質転送機(ファックス)の中に残されていた、少女時代のデータから肉体を復元後、頻繁に取っていた心理ノート(「理解が閃いた瞬間の神経電流の状態を写し取ったもの」) を、すべて脳にダウンロードして、職務に復帰。 銅色の瞳、白檀色の肌。 万物の処女王タムラ=タマトラ・ルトゥイ陛下の友人。

 もう1回、表紙カバーを紹介しとこうかな。こんどはオビなし、折り返しつきバージョンで。

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 なるほど。オビがあったから気がつかなかったけど、黒ニーソと絶対領域もツボなのね。 鷲尾さんGJ。(^^)

 というわけで、amazonはこちら

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コラプシウム

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2006.03.23

コラプシウム

 例によっていただきものの新刊SFのご紹介。

col01

 まあ、表紙イラストが萌え系ツインテールだわ。 これがタムラ女王なのかしら。特蛍ピンクのオビは、さすがにろーだんじゃ使用例ないな~。(^^;

『コラプシウム』ウィル ・マッカーシイ著、嶋田洋一訳、早川書房、ハヤカワ文庫、1000円。 巻末の解説は東茅子さんという方。

 コラプシウムの発明者ブルーノ ・デ ・トワジが、太陽系女王国で起こる、コラプシウムがらみの難事件を、仲間とともに解決していくという冒険譚。 スペオペっぽい構成ながら、 じつはハードな科学考証が背景にある小説らしい。

 巻末に、用語集や、いろいろ数式とかはいった「付属書」がついてるけど、これはギミックだと思えば、ふつうにスペオペっぽく読めそう。 オビにある、「最新ハードSF+熱血スペース・オペラ」という、ふつうは物議をかもしそうな表現も、この作品ならOKらしい。

 コラプシウムというのは、極小コラプサーをならべて安定させた、超光速伝導物質のことだそうで、この説明だけでにやりとする人なら、特別な追加の知識は必要なさそう。

 それから、タムラ女王というのは、太陽系女王国の元首で、不老不死だそうだ。

 3月末ごろ発売で、amazonではこちら。 まだ入荷してないけど。

【訂正】
表紙イラストはタムラ女王ではなく、捜査局長のヴィヴィアンだそうです。

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2006.03.07

321巻『自殺艦隊』

 今週末ごろ配本予定の321巻。 タイトルがちょっと。まあ、そのまんまの内容なんで、しかたないけど。

PR321

 翻訳も私。 前半はぶっとびとんでも系。ろーだんに、まさかこういう単語が出てくるとは思わなかったというか。 ろーだんがそんなことするのかというか。

 それから、「あとがき」は久しぶりに語りましたんで。

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2006.02.07

320巻『大執政官の死』

 今週末ごろ配本予定の320巻。 おお、いいタイトルと思ったら、原書ママだった。orz

PR320

 翻訳は林啓子さん。 大執政官が死ぬといっても、つまりそっちのアレです。

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2006.01.25

星のカギ、魔法の小箱

 秘密結社メンバーの評論家、小谷真理さんから、著書をご恵贈いただいたので、例によってご紹介。

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『星のカギ、魔法の小箱』(小谷真理著 中央公論新社刊)

 読売新聞に04年1月から05年3月まで連載した「小谷真理のファンタジー&SF玉手箱」を改題したもので、SF・ファンタジー小説60点を子供向けに紹介している。また、大野隆司さんのネコ版画も収録されていて、これもしっかり読んでいないと、描けない作品ばかりだった。

 アマゾンではこちら

 でも、注目すべきは、ネコ版画じゃなくて、当然ながら作品のセレクト。 決して子供向けとしてとらえるのではなく、いい作品はいいというスタンスがはっきりしてるのがいい。

 もちろん、定番はおさえているのだけれど、ゲド、ナルニア、指輪の前哨ホビットなどがならぶなか、P・H・ラブクラフトや、H・R・ハガードの名が出てくるのが、なんかうれしい。 ま、同世代ですから。

 SFのほうはやっぱり定番だけど、私だったらぜったい選ぶ作品が、5本くらいはいってなかったり。阿修羅王とか。 もちろん、このへんは趣味ですが。

 この本、いわゆる名作の紹介というより、絵本みたいに読めるエッセイというコンセプトのようなんで、子供じゃなく、むしろ中高校生くらいの世代に読んでもらいたいかな。 でもって、若い連中をSF界にひきずりこもうと。(^^)

 または、これからSFやファンタジーをかじってみたいという人にとっても、恰好の入門書だと思う。

 問題は、古典がどのくらい手にはいるかだけど、ざっとチェックするかぎり、絶版になっているのはなさそう。 というか、それもセレクトの基準だったはずで。

 ところで、読売の連載だったというと、担当は西田朋子記者だったのだろうか?

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2006.01.09

319巻『カトロンの異人』

 年末に積みのこしたシリーズ第4弾。 今月のろーだん。

 年末進行というか、初荷になるため、例年12月下旬に納品されるんだけど、アップするの忘れてた。(^_^;)

PR319

 翻訳は渡辺広佐さん。 カトロンはナウパウムの隣接銀河だが、隣りといっても1億400万光年はなれている。 なのに、ナウパウムには銀河間航行エンジンがあって……って、どーいう設定なんだか。(^^;

 でも、このカトロン銀河で、あの究極のキャラが出現する……はずです。 たしか。(^^ゞ

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2005.12.07

またアトランティス

 ろーだんといっしょに、例によって嶋田洋一の近著もとどいた。 これで7カ月連続出版になるのかな。 やーい、ワーカホリック。(^^)

 ほんとは、たまたまかさなっただけで、本人はこの10月まで、死にそうなくらい忙しかったんだけどね。 いつも私がワーカホリックっていわれてるから、お返し。

 で、いただいた本を見て、もひとつびっくり。

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『レイジング・アトランティス』(トマス・グレニーアス著 早川書房)ということで、またアトランティスだ。(^^;;;

 10月下旬に出たステル・パヴロー『暗号解読』(アスペクト刊)も、いわゆるアトランティスものだったわけで。しかも、どっちもアトランティス南極説だ。 よくごっちゃにならないな。 って、なりませんか、ふつう。

 それにしても、最近は南極説が主流なのかな? >アトランティス。 ちなみに、ろーだんでは古典的に、大西洋にありましたけど。

 amazom.comのeブックスからスタートして、いろんなメディアで展開しているジェットコースター・ノヴェルだそうで、そのうち映画にもなるんだろうな。 興味があるかたはこちらから。

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318巻『フルロックの聖域』

 今週末に発売だと思う。

PR318

 翻訳のうち、増田久美子さんはこれがろーだんデビュー作。 フルロックはペルトゥスの化石脳の名。

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2005.11.05

317巻『サイナック脳の謀略』

 発売は来週なかばから後半。

PRS317

 翻訳は当パーツ館では、飛行船博士としてのほうが有名な、天沼春樹さん。

 サイナック脳は異銀河ナウパウムで、異質な脳をさす言葉。 違法な脳移植はサイナック犯罪と呼ばれる。

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2005.10.28

『紙葉の家』紹介

 そーいうわけで、ろーだん第290巻『サイコ・ヴァンパイア』(2003年5月刊)のあとがきで、私が『紙葉の家』を紹介したときの文章を、一部加筆修正して、抜粋しておきたい。

 興味をもたれたら、amazon などでご注文を。

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 今年になって、わたしのまわりである本がささやかなブームになっている。『紙葉の家』(略)という小説だ。(略)

 ストーリーは……ここからして説明しきれないほど複雑怪奇。

1.まず、実在したフォト・ジャーナリスト(実際は南アフリカ人だが、
アメリカ人に設定しなおしている)がホームビデオで撮影した、幽霊屋敷との"戦い"を描いた「ネイヴィッドソン記録」という一連の映像があり、

2.盲目の老人がそれに衒学的注釈をつけていった膨大なメモが、異様な状況で発見され、

3.発見者の青年が、さらにおびただしい脚注を追加し、ついでに自分の日記まで織りこんだ"作品"のタイトルが「紙葉の家」で、

4.出版社がまたまた編注やら、資料やらをくわえて発行したという、四重の重層構造になっていて、1、2、3それぞれで物語が展開されるのだ。

 もとになる"記録"が幽霊屋敷譚だし、 老人のメモが発見された状
況や、青年をとりまく環境も猟奇的になっていくから、ジャンルとして
はホラーになるようだが、全編に著者の"遊び"があふれかえってい
て、にやにや笑いながら読みすすめるうち(とくに『ブレアウィッチ・プ
ロジェクト』を彷彿させる部分などは絶品!)、 じつはその根底にア
メリカの"家庭"……家族・親子・肉親の絆や家庭崩壊といった、シリ
アスなテーマがあることに気づかされ、そこで真の恐怖……というよ
り、もっと漠然とした"不安"につきあたり、 最後は(読者によって印
象が違うかもしれないが)そうした不安を内在するがゆえのカタルシ
スも得られるという、とてつもなくトリッキーな作品なのである。

 その印象をさらに深めるアイテムとして、アルフレッド・ベスターの『虎よ、虎よ!』をもっとぐちゃぐちゃにしたようなページ構成、英語だけでなく、独仏スペイン語からヘブライ語、ギリシア語、ヒンディー語、はては点字までがちりばめられた本文(余談だが、ヒンディー語については、わたしの妻が翻訳に協力したそうだ)、"付属"する写真やコミックなど、ギミックもたっぷり。

 もちろん、ぜんぶフィクションなのだが、実在する人物のコメントもふんだんに出てくるので、ついだまされてしまうことがたびたびあり、これがまたおもしろかったりする。

 こういう本だから、SF仲間がほうっておくはずがない。さっそく、一月中旬に評論家の小谷真理さんが朝日新聞夕刊の書評でとりあげたのをかわきりに、その数日後には永瀬唯が、「読破したぞ。すごい傑作だぞ!」と、興奮して電話をかけてきて、 あやうく最後の展開をばらされそうになり、やがて「○○さんはまだ読み終わっていないら
しい」とか「○○さんは不要な脚注もぜんぶ読んだらしい」というような噂が飛びかいはじめ……と、一篇の小説でこれくらい盛りあがったのは、近ごろではめずらしいほどだった。

 わたしはといえば、正月に読みはじめてすぐハマってしまい、読了するのがもったいないので、じっくりゆっくり、1カ月かけて楽しんだ。

 これだけのめりこみ、耽溺できる作品に出会ったのは……クライヴ・バーカーの『血の本』シリーズ以来だから、15年ぶりくらいだろうか。とにかく、文句なしの大傑作だ。

 といっても、バーカーやクーンツといったタイプのホラーとはまったく違う。著者はホラー小説・映像の作法もギミックのひとつととらえ、それで"遊んで"いるのである。(略)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 という感じ。

 ものすごいモンスターだし、どう読んでもいいんだけど、私はあえて「にやにやしながら読む」 本だと思っている。 このへん、訳者も同意した。 そーいう意味で、ホラーではない。

 でも、やっぱり言葉ではあらわせないんだよね。 この本のものすごさは。 ときどき目ざめて、ほかの本を襲うし(違)。

 というわけで、「趣味:読書」という人は、一度は手にとってみてもらいたいっす。 図書館に注文してもいいから。

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2005.10.27

『紙葉の家』の逆襲

 きのう、『暗号解読』が『紙葉の家』 よりぶあついかもしれないと書いたが、『紙葉の家』は800ページ以上あるし、どうかなと思って、実際にくらべてみた。 すると、

ango02

 あつさ、高さとも、『紙葉』のほうが数ミリ大きい。 それにしても、うまく写真が撮れないなあ。ぜんぶで60点以上撮ったのに、みんなピンがこない。

 そうそう、『紙葉の家』というのは、2002年末に発行された傑作メタ小説。マーク・Z・ ダニエレブスキー著、嶋田洋一訳、ソニーマガジンズ刊。amazonはこちら

 どういう小説か、とてもひと言で表現できるような、生やさしいものではないので、以前ろーだんのあとがきで紹介した文章を、 あとで
発掘して掲載します。 まず、ある家に引っ越してきた主人公が、家
の内側の寸法をはかったところ、外側の寸法より大きいという事実
に気づいて、そこからはじまるホラー。でも、じつはこれは小説のな
かの小説で……とくる、じつに複雑きわまる構成の作品なのです。

 閑話休題。それで、ついでに、きのう名前の出た『衝突する宇宙』、これもぶあつい本なんで、くらべてみた。やっぱり『紙葉』のほうが数ミリずつでかい。 ただ、こんどはピンぼけすぎて、写真にならない。 おかしいなー、単品ならうつるんだけど。

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 ほらね。

 でも、そこで「ほらね」どころじゃない事実に気がついた。

 たしかに、『暗号解読』はA5判で、『紙葉』もA5判だから、この数ミリの大きさの差はわかる。 だけど、『衝突する』は18歳のときに買った昔の本で、判型も当時一般的だった四六判というやつ。 A5にくらべると、タテヨコとも2センチ弱ずつちいさいはずなのだ。

 なのに、その差は数ミリ。 どう考えてもおかしい。

 ほかのハードカバーとも、いろいろくらべてみたが、やっぱりどの本とつきあわせても、『紙葉』は数ミリだけ大きいのだ。 これはどういうことか……

 と、考えているうちに、いきなり『紙葉』が目ざめ、『暗号』に襲いかかった!

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 ほらね。 ホラーというか、法螺というか。

 すんません。 定期総会を前にして、テンパりつつあります。

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2005.10.26

今月の新刊

 といっても、私のじゃなくて、おなじみ嶋田洋一の訳書。『暗号解読』(ステル・パヴロー著、嶋田洋一訳)。

ango01
A5上製判、480ページ、アスペクト刊、3500円+税

 ごつい。 500ページ近くあって、自力で直立するもん。 歩行はしないけど。 これで、本文は2段組ですからね。2000枚くらいあるんじゃないだろか。 もしかすると、名作『紙葉の家』よりぶあついかも。

 考古学、言語学、物理学、天文学、神話学など、古今東西の博物学的叡知が凝縮するSF冒険小説だそうだ。

 西暦2012年、南極大陸から未知エネルギーが放射され、アトランティスが目ざめた。 それに呼応して、世界じゅうで気象異常が発生する一方、未知エネルギーをめぐって、米中が対立。地球は混沌と化す。 やがて、南極で楔型文字におおわれた水晶体が発見され、その文字を解読しなければ、未知エネルギーの昂進で地球は潰滅すると判明。 のこされた時間はわずか1週間だが…?

 と、ろーだんのカバー風に内容を紹介してみますた。

 なんかすごいな。 感じとしては、イマヌエル・ヴェリコフスキー『衝突する宇宙』みたいな博物学的探求って展開になるんだろうか?

 いずれにしても、 『紙葉の家』のときみたいに、時間をかけて、たっぷり楽しみたいと思います。

 発売日はあす10月27日。 amazonではこちら

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2005.10.05

316巻『無限からの警告』

 発売日は今週末か、来週火曜日。

PRS316

 今回は翻訳も私。例の7月ごろ倦んでたやつだな。タイトルは後半の原タイトルのまま。

 あとがきについては、多少追加ネタもあるので、それは来週にでもアップします。 忘れなかったら。

 ひとつ気づいたことが。 依光先生のイメージだと、ヤアンツトロン人やデュイント人は、かなりテラナーに近いんだ。 にゃるほどね。

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2005.09.08

315巻『秘密臓器コマンド出動!』

 えーと、12日配本予定? 9日? の315巻です。

PRS315

 秘密臓器コマンド、GOKっていう名前はベタだけど、しょうがない。

 脳ハンターのユーロク、トリトレーアの登場で、ストーリーがいっきに緊迫してきた。 でも、こっからが長いんだ。 ナウパウム銀河篇は。

 ということで、きょうからすこし、留守にします。

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2005.08.07

314巻『マクツァドシュの地獄』

PRS314

 そーいうわけで314巻がとどいた。 タイトルのマクツァドシュは、 ナウパウム銀河最大の星間帝国であるナウパウム・レイチャトの、 主惑星レイトの首都。

 また、後半からは、ナウパウム銀河で有数の、個性的キャラが登場する。

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2005.08.04

プライヴェート・コスモス

 MdIの若林雄一さんから、またファンジンをいただいてしまった。

 しかし、MdIの若林さんって書くと、どうしてもマガンってふつうに呼びかけないといけないような気になるから不思議。(^^ゞ

 今回は先月の横浜でのSF大会「HAMACON2」向けに制作した、正会誌『Private Cosmos』23号に、先ごろ再開された(!)アトランヘフトを記念した(のかどうか、聞くのを忘れた)『Atlan-Heft Digest』、それに大会中に発行された『ぺ刊新聞』(『時刊新聞』のナニです)など冊子やチラシ類である。

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 『Private Cosmos』23号

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 『Atlan-Heft Digest』はヘフト800話までの紹介。

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 ま、いわゆるひとつの『ぺ刊新聞』ね

 ここ1年の最新サイクルを紹介する『Private Cosmos』によると、なんと! ブリーが結婚したらしい! レジナルド・ブル、その3000年近い人生で、初婚である。(^^)

 お相手のFさんはヒューマノイド。 たぶんテラナー。

 そして、赤毛!!

 西塔玲二さんのブログ「無限架橋NEWS」にも載ってるように、まだ数十部は在庫があるとのことなので、 ほしい方は直接、若林さんにお問い合わせをどうぞ。 本体価格より送料のほうが高い(^^; ので、『Atlan-Heft Digest』その他のオマケ多数をつけるそうです。

 ただ、いま若林さんのサイトrlmdi.は、つごうにより更新していないので、お問い合わせはメールで直接どうぞ。

 yw@rlmdi.org

 念のため、@は全角にしてあるので、お問い合わせのさいは半角の@になおしてください。

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2005.07.13

ニュー・スペースオペラ

 例によって盟友の嶋田洋一から、近著をいただいた。

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 イギリスの作家ポール・J・マコーリイのデビュー作『4000億の星の群れ』。ハヤカワ文庫SF1522。ネットではこちらから。

 カミングアウトすると、私はいま、よほどのことがないかぎり、SFを読まない。(w

 外部からの影響をうけやすい性格なんで、 ろーだんの制作に響かないよう、自粛しているのだ。 雑誌の編集をやってたときは、雑誌をいっさい読まなかったし、いうなれば仕事上のポリシーというわけ。

 だけど、この『4000億』は「よほどのこと」がありそうである。

 まだとどいたばかりだから、 正確なところはわかんないけど、いわゆるニュー・スペースオペラの開幕篇らしいのだ。

 カバー裏のコピーを一部要約すると……

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

……銀河系に進出した人類は謎の異星人と交戦状態にあった。その正体はいっさい不明。わずかな手がかりは探査隊が発見した惑星だけ。 これら惑星は驚嘆すべき科学力で改造されていたのである……軍部は謎を解明すべく、テレパシー能力を持つ日系の女性天文学者ドーシー・ヨシダを派遣するが……

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

 あれま? このコピーは私の担当者さんか、もと担当者さんが書いたみたいな。(^^ ま、私もカバー裏は、この文体で書いてますけど。(^^ゞ

 閑話休題。 これ、わりとハードな設定があるみたいだけど、それを背景にして、壮大な世界観にもとづく物語がはじまるらしい。 長く深い物語が。

 久しぶりにおもしろそー。

 とはいっても、 すぐには読めませんけど。 こっちも尻に火がついた状態なんで。(^^;;;

 というわけで、 いまやってるやつをクリアしたら、 読ませていただきます。

 ちなみに、 前回「よほどのこと」があってのめりこんだ連作は……黒丸尚さんの「ワイルドカード」シリーズか。古い話だな~。(^^; でも、趣味が仕事になっちゃった以上、 しかたないところなのだ。

 もともと、基本的に長いのが好きなんで、(w この『4000億』みたいな連作長編には、ハマりやすいのよね。

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2005.07.06

313巻『ゼロ時間の橋』

 今月から、 最新刊を紹介しようと思ったけど、なにをいつ紹介すればいいか。(^_^;)

 とくに「いつ」はむずかしい。発行日も確実じゃないし。

 ということで、私の手元にきた翌日に、とりあえず表紙をご紹介としてみる。

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 はい。 313巻は『ゼロ時間の橋』というタイトルだそうだ。 正式タイトルは、本がとどくまで私も知らなかったりする。(^^; 私がつける仮タイトル(2~3案)が採用されることもあるけど、版元で考えることも多いから。

 さて、今回、林啓子さんと青山茜さんが、 翻訳チームとして正式デビューをはたした。 310巻でご紹介したもうおひとり、増田久美子さんは、次回担当巻で正式デビューの予定。

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2005.06.11

25世紀のホームズ

 しまった。ステイブルフォードの作品がまた出てきた。(^^;

 本棚を兼ねる収納庫を整理していたら、2002年2月刊行の作品が発掘されたのだった。『地を継ぐ者』より新しいや。

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 やっぱり嶋田洋一の訳で、 『ホームズと不死の創造者』 (ハヤカワ文庫)。ホームズといってもシャーロックではなく、25世紀の女性刑事シャーロット。 シャーロットがフラワー・デザイナーのオスカー・ワイルドとともに連続殺人の謎を解くというお話。だから、シャーロック・ホームズとはいちおう関係ない。

 いちおうというのは、思わずにやりとしそうなかくしギミックが満載だから。アマゾンでは、こちら

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《フーデッド・スワン》

 ひと晩、寝ずに考えた。いや、ほんとは酒くらって寝ましたけど。

 で、考えた結果、やっぱり『ハルシオン・ローレライ』に出てくる宇宙船の名は《フーデッド・スワン》だったと思う。そこそこゆーめいな宇宙船だと思うけど、なんでネット検索でひっかからないんだろ?

 サンリオ文庫だからか?(^^)

 カバー画…… 岩淵慶造さんのこのイラストは、 べつの意味でもゆーめいだったはずだが。つまり、原書の表紙の画とそっくりだったってことで。(^^ゞ また、あの当時は洋書屋でもこいつの原書がずいぶんならんでたんだよね。

 ま、それはいいんだけど、なぜ「フーデッド」かというと、これはfoodじゃなくてhoodedで、つまり、この船は乗員が特殊なフードをかぶって、脳波で操縦するシステムを搭載しているんで、この名がついたのだった。

 あれ? これって、サート・フードとおんなじじゃん。

 サート・フード(SERT-Haube)というのは、ろーだん・シリーズに出てくるアイテムのひとつで、SERTは「シミュルタン情緒反射トランスミッション」(Simultane Emotio-und Reflex-Transmission)の略。要するに特殊な素養を持つ人間が、しかるべき訓練をうけて、脳インパルス(脳波とはべつの概念のある種の波動)だけで艦船やメカをあやつるというシステム。

 うん。まるっきり同じだ。

 ま、どっちかがどっちかをパクったわけじゃないと思うし、パクったからって作品の価値がさがるわけじゃないけど、いちおう検証しとく。

『ハルシオン・ローレライ』の原作が発行されたのは1973年。これに対して、ろーだんでサート・フードが最初に登場したのは175巻の第350話「ロボット・パトロール」だ。これは計算すると1968年に発行されている。

 ただし、最初に使ったのはハール・デフィンで、これは巨大ロボット・パラディンの操縦用。サート・フードが操艦に使われたのは、402話「銀河のUFO」が最初だから、これが69年になる。 いずれにしても、ろーだんのほうが早い。よかった、よかった。すくなくとも、こっちのパクリじゃない。(^^)

 ただ、サート・フードは無数に登場しつづけるガジェットのひとつにすぎないが、『ハルシオン・ローレライ』のほうはこの「人と宇宙船の融合」が主テーマで、その描写もすぐれていたことは、ステイブルフォードの名誉のためにも、書いておかないとね。(^^ゞ

 なお、ブライアン・ステイブルフォードの日本での最新作は、たぶんこちら。

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『地を継ぐ者』(ハヤカワ文庫、嶋田洋一訳、2001年)。

 なんかタイトルが『大宇宙を継ぐ者』っぽいが。(^^;;;

 というわけで、めずらしくろーだんの読者にしかわからないネタでした。

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2005.06.01

死影

 これも、早く書かなければと思いながら、1日のばしになっていたもの。

 先日、盟友の翻訳家・ 嶋田洋一から近著『死影』を送ってもらった。いつもありがとね~。マイケル・マーシャル"The Straw Man"の全訳で、発行はソニー・ マガジンズ。 レビューと購入はこちらから。

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 たいへん恐縮ながら、忙しくてまだ読んでいないので、そのかわりといってはなんだが、キングのこの賛辞を紹介させてもらう。

「サスペンス小説の世界にはもう何も新しいものがないと思っていたとき、何とも危険な一匹の蜘蛛があらわれた。その名は〈The Straw Man〉。この作品は異彩を放ち、すさまじいまでに不気味だ」(訳者あとがきより引用)

 著者マイケル・マーシャル(ありゃ、ソニー・マガジンズはマイケルの表記なんだ)はマイケル・マーシャル・スミス名義で、日本でも処女長編『オンリー・フォワード』はじめ3本の長編が発行されている(いずれも嶋田訳)。

 特筆すべきは、SFというかホラーまたはミステリーというか、ジャンルを超越した渾然一体風の文体と、とんでも系アイデア。 私はこっちのほうにくわしくないが、「新・あらたな英米文学の旗手」みたいな存在のひとりなのはたしかだろう。

 今回の『死影』は、SF的ファクターを廃したミステリー ・ホラー3部作の第1部ということと、 ほかの理由もあって「スミス」をはずしたマイケル・マーシャル名義での上梓となったそうだ。 そのへんも訳者あとがきにくわしい。

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 これが処女長編の『オンリー・フォワード』。amazon.comのレビューその他はこちら。 この3部作『オンリー・フォワード』『スペアーズ』『ワン・オヴ・アス』はいちおうSF。 ま、ジャンルなんてどーでもいいし、なにがなんでもジャンルにわけたい場合は、 ぜんぶSFにしちゃえばいいんですけどね。あたしなんざ、高校のころ、漱石『それから』を「これニューウェーブSFじゃん!」と豪語していたくらいですから。(^^)

 訳者の嶋田洋一ことよーいっちゃんは最初、 この本が最初に世に出たイギリス版のハードカバーをテキストに訳し終えたが(元本ということで、当然)、 校正の段階でアメリカ版ハードカバーに大幅な加筆修正があるのがわかって、泣きながら(^^)修正を余儀なくされ、最終的にはアメリカ版ペーパーバックを底本にした。

 このへん、あとがきではあっさり紹介しているが、 じつはかなりの修羅場だったと聞いている。読み手の人にはあんまり関係ないけど、同業者としては身につまされるエピソードだったりする。(^^) また、よーいっちゃんはここ数年、こーいうパターンが多いんだな。(^_^;)

 なお、この"The Straw Man"(直訳すると「案山子」だよ)は前述のとおりミステリー・ホラー3部作の第1部で、第2部"The lonely Dead"(イギリス版)、"The Upright Man"(アメリカ版)は刊行ずみ、第3部"Bload of Angels"(おお、「血まみれ天使」!)は来月イギリス版が刊行予定とのこと。

 マイケル・マーシャル(スミス)は小説好き、活字ジャンキーの人にそこ読んでもらいたい作家だ。濃密だけど洒脱、複雑ながらあっけらかんとしていて、フィクションのためのフィクションという趣が強い。思わずにやりとするうちにひきこまれる……そーいうタイプの作品が好きな人は、ぜひどうぞ。

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2005.04.29

【急告!】ローダンをTVで紹介!

 版元からの連絡によると、あした午前6時30分~8時30分のCX『めざましどようび』のなかで、ローダン・シリーズが紹介される可能性があるとのこと。

 おととい、取材がはいって、最近の50冊くらいを撮影したりしていったそうだ。テーマは「ゴールデン・ウィークに読む本」かあ。ちょっと読みきれないけどね。(^^)

『めざましどようび』のなかっていうと、8時すぎ、高樹千佳ちゃんの情報コーナーかなあ? もし千佳ちゃんがきたんなら、ひと声かけてくれれば、すぐ飛んでいったのにぃ。(^_^;)

 そんなことありませんって。ブツ撮りだけでしょう。(^^ゞ

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2005.03.28

『失踪日記』を読む

 先週にしこんでいたネタというのは、吾妻ひでお『失踪日記』のことだった。その前の週、秘密結社で永瀬唯先輩に見せられ、「これすごい」と聞いて、読んでみたもの。

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 ちなみに、すぐ読みたくて、結社の翌日、久喜の書店6軒ほどをまわったのだが、どこにもおいていなかったのだった。これだから田舎の本屋ってやつは……(TnT)

 結局、用事で東京さに行ったとーこちゃんに買ってきてもらい、版元の行き帰りで読んだというしだい。

 壮絶な内容である。

 私も物書きで食ってるわけで、こーいう状況にはつねにおかれている。なんつったって、月刊で文庫1冊ずつつくらなきゃならないんだから。いってみれば、いつ失踪してもおかしくないのだ(笑)。ま、私の場合はまず読者の代表みたいなとこがあるから、読者=戦友に対する責任として出しつづけるというスタンスで、失踪はありえないけど。たぶんね。とりあえず、16年やってきたわけだし。

 自分のことはいいや。とにかく、壮絶な内容である。2度にわたる失踪、アルコール依存症、断酒。それぞれに重い。でも、それ自体が壮絶なのではない。

 その体験もたしかにすごいが(ぜんぶ実話とのこと)、恐ろしいのはそれを良質のギャグマンガにまで昇華してしまう吾妻さんの才能だ。ご本人は「悲惨な話だけど、それを悲惨に描いてもしょうがないし」というようなことをおっしゃっているが、それをここまでの「作品」にしあげられるのは天才だけである。

 そこが壮絶、凄絶だ。

 具体的内容はもったいないから書かない。どうぞ買って読んでください。amazon.comならこちら

 この時期の話だけでなく、自伝的要素もふくまれているし、あとがきのとり・みきとの対談や、それとはべつにシークレット対談なども用意されている。あじまにあはもちろん、SFファンを自認する人なら必読の書だよ。

 思い出話をひとつ。

 94年だったと思うが、吾妻さんに近い人から「なにか吾妻さんに仕事を依頼してほしい」という話がきたことがある。吾妻さんご本人はきっとご存じないと思うが。私はそのころ、ろーだんの編集のほか、実用書の単行本を書いていた。その私への依頼というと、つまり単行本のカット描きだ。そういう細かい仕事でもいいという。

 私の著作に吾妻さんがカットを描いてもらえるなら、これほど光栄なことはない。ところが、タイミング悪く、ちょうど著作のシリーズがまもなく完結するという時期で、カットも手配は終わっており、次にそういう大きな企画をやるのは数年後になっていた。

 それで、泣く泣く「次回はかならず」とおことわりしたのだが、今回『失踪日記』を読んで、ちょうど2度めの失踪からもどり、再起をはかっておられた時期だったのだなと、はじめてわかった。

 うーん、あのとき手配したイラストさんをことわってでも、やってもらうんだったな~。(;_;) もっとも、そのときの実用書って、大学生向けのいわゆる就職本シリーズだったんだけどね。(^^; そーいう理由でもとのイラストさんをことわるのは、仁義違反だし。

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2005.01.17

クラーク・ダールトン逝く

 訃報である。宇宙英雄ペリー・ローダン・シリーズの創設者のひとり、クラーク・ダールトンが現地時間15日に亡くなったそうだ。

 けさ、これさんがツェッペリンNTの記事によせられたコメントを見て、はじめて知ったしだい。あわてて関連サイトをまわったら、西塔玲二さんのブログで第一報がはいっていた。すでに若林さんのメーリングリストなどでも情報がひろがっているらしい。無限架橋ブログのタイトルは「訃報:クラーク・ダールトン」。くわしくはここを読んでください。

 ダールトンはタイタンの地表を見られたのかな? ご本人がタイタンを舞台にしたのは249巻後半だけで、これも前半からのひきつぎだったけど、それでもあの写真を見たら、きっと感動したと思う。

 享年84歳。合掌。

 これさん、情報ありがとうございます。もちろん、お悔やみを書いていただいてもけっこうですよ。

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2004.11.28

『テラニア市街遊覧』訂正

 11月24日付の記事「テラニア市街遊覧」のなかで、ひとつ訂正を。

 2000話のドイツ版ヘフトには、黒いオーバーカバーともいうべきものがついていると、写真コミで紹介したが、これは一部に事実誤認があった。

 まず、このオーバーカバーつき「ES」は、2000話刊行記念にドイツ、マインツで開催された「ヴェルトコン」というコンベンションで、参加者に配布された特別版だそうだ。このヴェルトコンについては、参加された田舎都市さんのレポートがここに紹介されている。

 ヴェルト Welt っていうのは、英語だと world で、ろーだんの世界大会というほどの意味。いわゆるワールドコンとはべつもの。

 キヨスクなどで販売された一般のヘフトには、このオーバーカバーはついていない。

es2000.jpg

 こういう状態で売ってたわけね。初版はあっという間に売りつくしたそうだけど。

 つまり、黒カバーあり版となし版があるということ。ほんとだ。よく見たら、黒カバーの下のほうに、ヴェルトコン限定特別版って書いてあった。(^^; 

 で、日本では黒カバーつきのほうが多く存在しているようだが、これはヴェルトコンに参加した井口忠利さんたちがかなりの数を持ち帰ったり、若林雄一さんが古書店から数十冊単位で仕入れたからだそうだ。いろいろな理由から、ドイツの古書業界では、黒カバーつきのほうが多く流通していたという経緯もあるらしい。

 以上、若林さんから追加で情報をいただいた。

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2004.11.25

ファンジンが原点

 でね、やっぱりファンジンなのさ。いまの仕事の原点は。

 それも、どっちかというと製本なんかが好きだったりする。(^_^;)

 ファンジンづくりに本格的にはまったのは、大学にはいってから。当時、A4コピー1枚がようやく10円くらいになってきて、安価につくれるようになったのが大きいかな。私の主戦場は光瀬先生のファンクラブ「東キャナル市民の会」で、軟硬とりまぜて30点くらいつくった。

 ほかに、秘密結社系でも、とーこちゃんの兄、つまりいまの義兄と何点か。ほかにもあちこちで数点。

 コピーじゃなくて、オフセット印刷でも何冊か制作に参加した。キャナルで年に1冊刊行していた『東キャナル年鑑』は創刊号から3号まで。ほかにもあちこち。原稿を書いただけのものも入れると、どのくらい参加したかわからない。

 こーいうことをやっているうちに、つくったファンジンや企画が出版社の目にとまり、ずるずると編集の世界にはいっちゃったわけである。

 ただ、ここで問題が出てきた。趣味が仕事になっちゃったため、それまで趣味としてやっていたファンジ